郷のこだわり

水・米・杜氏、そして酒造り
全てがよしかわで生まれる

尾神岳から臨む吉川は三本の沢に沿って拓けています。沢には尾神岳からの清流が豊かに流れ、酒米を育てます。「吉」の「川」と書くこの地で、幸運の沢をつたい生まれた酒。吉をまとった酒との出会いを愉しむ贅沢がここにあります。

尾神岳から湧き出る源水

吉川の酒は、尾神の酒。ブナ林に覆われた山懐から湧き出る源水がよしかわの酒となって私たちの喉を潤してくれます。春夏秋冬、脈々と流れ出るブナ原生林の伏流水が織りなす「清らかな酒」となります。

酒米の田んぼ

新潟県下最大の酒米産地「吉川」。何代にもわたり引き継がれた地元の棚田で、吉川産の酒造好適米「五百万石」と、契約栽培による「山田錦」が栽培されています。生産者の顔が見える「こだわりの米」から醸された「うまみのある酒」を皆様に提供します。

よしかわ杜氏の伝統を受け継ぐ、99年誕生の蔵

吉川の消えゆく酒蔵を継承した「よしかわ杜氏の郷」。よしかわが輩出した名杜氏の技を受け継ぐ酒蔵です。


酒造に最適な気候風土

吉川町の酒も、深い白雪との関わりの中に生まれてきました。吉川町が酒造りに適している要因をいくつかあげてみます。

あたり一面全て純白の銀世界は空気を浄化する

吉川の冬の特徴のひとつである1日の気温差の少なさが、酒造の温度を一定に保ちます。これが細菌の繁殖を防ぎ、自然の冷蔵庫の状態で低温長期型の発酵をさせるのに絶好の環境となります。

雪解け水が柔らかい口当たりの酒を造る基礎になる

梅も桜も開花することになると、雪溶け水が吉川とその支流河川が尾神岳の峻険(しゅんけん)を洗って頚城平野を流れます。軟水のソフトな肌を持つ水で占められていて枯れることがありません。まさに、雪が溶けてそのまま流れたような水です。これらの水から柔らかく軽い口当たりの爽やかな酒が造られる基礎となります。

「五百万石」の育成が吉川の美味しい酒を支える

雪解けの水は沃野(よくや)を育てます。そして、美味しい吉川のコメを作り上げました。美味しい新潟米を作り上げた功績のかなりの部分は県農業試験者によるところであるが、新潟の酒を世に広めたのは酒造米「五百万石」の育成の成功でした。おおらかな自然が息づく吉川町は新潟でも有数の米どころであり、町民は絶対の自信を持っています。そのお米が酒になっているのだという信頼を裏切れないという酒造関係者の努力は原料米の選択を贅沢なものにし、近年ますます他地域との間に意識の差を生んでいます。


酒造りと吉川高校

優秀な杜氏を輩出した吉川では、1957年(昭和32年)、当時の新潟県立吉川高等学校に醸造科が設置されました。当時、酒造業界の技術革新や流通形態の変化に対応できる専門的な知識と技術をもった人材が望まれ、これを受けて開設されたものです。また、清酒のみならず発酵食品分野のスペシャリストの養成を目指し、清酒のほかに味噌・醤油・奈良漬の製造実習も行われていたそうです。醸造科からは多くの酒造会社に卒業生が就職し、今も吉川の酒づくりの伝統を各地に伝えながら活躍しています。